「白鬚さん」(しらひげさん)、
「明神さん」の名で広く親しまれており、
近江の厳島とも呼ばれる近江最古の大社です。
社名のとおり、
延命長寿・長生きの神様として知られ、
また、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・
交通安全・航海安全など、
人の営みごと、業ごとすべての
「導きの神」でもあります。
祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)です。
創建以来2000余年の歴史を誇り、
現在の社殿は豊臣秀吉の遺命によって、
その子秀頼が片桐且元(かたぎりかつもと)を
奉行として造営したものです。
本殿は正方形の明解な平面で、
明治時代の拝殿再建の際、
本殿に接続させたために現在のような
複雑な屋根形式になっています。
水平線に浮かぶ沖島を背景に、
湖中の鳥居を通して
漁船が行きかう風景が美しいです。
また、数え年2歳の子に名前を授け、
その子の無事成育を祈る
「なるこまいり」の神事は有名で、
この神事の行われる9月5日・6日の例大祭には、
近郷の人はもとより京阪神をはじめ
全国から参拝者が訪れます。
境内には、
明星派の歌人である与謝野鉄幹・晶子夫婦が
神社を訪れた際に詠んだ歌を刻んだ
歌碑があります。
また、西近江七福神の寿老神が祀られています。